1998年に放送されたドラマの高視聴率ランキングを簡単な解説とともにお届けします。
長野オリンピックが開催された1998年。アントニオ猪木さんが東京ドームで引退試合を行い、大相撲では貴乃花と若乃花の史上初となる兄弟横綱が誕生しました。
芸能界では人気ロックバンド「X JAPAN」のギタリストhideさんが急逝して世間に衝撃を与えました。
そんな1998年にヒットしたドラマとは?
1998年ドラマ視聴率トップ20
- 全話の平均視聴率ランキング
- 民放の連続ドラマが対象(NHKは除く)
- 単発ドラマ、時代劇は除く
- プライムタイムのみ(深夜ドラマは除く)
- 平均視聴率が同じ場合は最高視聴率が高い方が上位
1位:GTO
- 1998年7月7日~9月22日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:火曜22時
- 出演者:反町隆史、松嶋菜々子、近藤芳正
- 平均視聴率:28.5%
- 最高視聴率:35.7%(最終話)
人気漫画の実写化作品。元暴走族のリーダーが熱血教師になりイジメや暴力など様々な問題を抱える生徒たちと真正面からぶつかっていくという学園ドラマ。
無茶苦茶だけど情に厚い教師役が反町隆史さんにピッタリとハマっていましたね。主題歌「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」も50万枚を超える大ヒットを記録しました。
ちなみに、この作品でヒロイン役を務めたのは松嶋菜々子さん。二人はこのドラマでの共演をきっかけに結婚しています。
2位:眠れる森
- 1998年10月8日~12月24日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:木曜22時
- 出演者:中山美穂、木村拓哉、仲村トオル
- 平均視聴率:25.2%
- 最高視聴率:30.8%(最終話)
子供の頃に家族を交通事故で亡くした女性が、実は15年前に起きた一家惨殺事件で唯一生き残った女の子だったという設定の物語。
彼女の過去を知る男性との出会いによって封印されていた記憶が段々と蘇り、事件の真相が明らかになっていくというストーリー展開。サスペンスなのですが、ちょっと独特な不思議な世界観の作品です。
中山美穂さんと木村拓哉さんというビックネームの共演にもかかわらず初回から視聴率20%前後をウロウロ。ただ、回を増すごとに視聴率は上昇していき最終回では30.8%を記録しています。
3位:渡る世間は鬼ばかり4
- 1998年10月1日~1999年9月30日(全51話)
- 放送局:TBS
- 放送枠:木曜21時
- 出演者:泉ピン子、角野卓造、赤木春恵
- 平均視聴率:24.7%
2011年まで断続的に放送されていた人気ドラマのシリーズ第四作目。TBS開局40周年を記念して放送されたドラマで、家庭に起こる問題や家族の絆を描いています。
渡鬼シリーズはやっぱり強いですね。前シリーズよりやや視聴率は落ちるものの高視聴率を記録しています。
4位:神様、もう少しだけ
- 1998年7月7日~9月22日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:火曜21時
- 出演者:金城武、深田恭子、加藤晴彦
- 平均視聴率:22.6%
- 最高視聴率:28.3%(最終話)
援助交際でHIVに感染してしまったどこにでもいる普通の女子高生と人気音楽プロデューサーの切ない恋を描いた作品。特殊なテーマの作品だったためか初回は18%とそれほど高い数字ではありませんでしたが、徐々に視聴率を上げていき最終話では28.3%を記録しました。
軽い気持ちでした援助交際でHIVに感染するイマドキの女子高生を深田恭子さんが体当たりで熱演しており、この作品をきっかけにブレイクしました。
5位:ショムニ
- 1998年4月15日~7月1日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:水曜22時
- 出演者:江角マキコ、宝生舞、京野ことみ
- 平均視聴率:21.8%
- 最高視聴率:28.5%(最終話)
同名漫画の実写化作品。ある商社の“女子社員の墓場”と呼ばれている総務部庶務二課に所属するOL6人の活躍を描いています。
自分勝手で協調性ゼロのOL役が江角マキコさんに見事にハマり、シリーズ化される人気ドラマになりました。江角マキコさんの代表作ですね。
基本的に1話完結でテンポが良いので飽きずに見れる作品です。
6位:聖者の行進
- 1998年1月9日~3月27日(全11話)
- 放送局:TBS
- 放送枠:金曜22時
- 出演者:いしだ壱成、酒井法子、安藤政信
- 平均視聴率:20.9%
- 最高視聴率:22.1%(第3話)
知的障がい者たちが働く工場を舞台にした作品。障がい者を積極的に受け入れている地元の名士が実は陰で障がい者たちに暴力を振い、不当な労働をさせていたというストーリー展開。
脚本は「高校教師」「人間・失格」「未成年」と数々の問題作を世に放った野島伸司さん。今作にもクレームが殺到し、スポンサーが降板する事態になっています。
ドラマ自体はすごく興味深くて脚本も面白く、障がい者役を演じた役者さんたちも演技派揃いで素晴らしい作品です。
7位:Days
- 1998年1月12日~3月23日(全10話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:月曜21時
- 出演者:長瀬智也、中谷美紀、菅野美穂
- 平均視聴率:19.5%
- 最高視聴率:23.7%(第1話)
成人を迎えた男女6人の恋と友情を描いた作品。脚本は「セカンドバージン」などを手掛けた大石静さん。初回視聴率23.7%と期待値は高かったものの2話以降は右肩下がり。中盤で17%台まで視聴率を下げました。
友達同士で一人の男を取り合ったり、失恋して自殺未遂を起こしたり…というありがちな展開でちょっとインパクトに欠ける作品ですね。せっかく良い役者さんが揃ってるのに勿体ないな~というのが正直な感想です。
8位:はぐれ刑事純情派11
- 1998年4月1日~9月30日(全27話)
- 放送局:テレビ朝日
- 放送枠:水曜21時
- 出演者:藤田まこと、梅宮辰夫
- 平均視聴率:18.2%
- 最高視聴率:20.9%(第4話)
1988年から2005年まで放送されていた人気刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』のシリーズ十一作目。人情派の“やっさん”こと安浦刑事が活躍する姿を描いた作品。
前シリーズより2%ほど視聴率を落としましたが、まだまだ安定した人気を誇っています。
9位:WITH LOVE
- 1998年4月14日~6月30日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:火曜21時
- 出演者:竹野内豊、田中美里、及川光博
- 平均視聴率:18.1%
- 最高視聴率:23.6%(最終話)
今では当たり前になっている“ネット恋愛”をテーマにした作品。会社に送信するはずのメールを間違えて送ってしまったことがきっかけでメル友になった男女のもどかしい恋愛を描いています。
ビーチボーイズでブレイクした竹野内豊さんの主演作ですが、期待されたほど視聴率は伸びませんでしたね。
10位:ブラザーズ
- 1998年4月13日~6月29日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:月曜21時
- 出演者:中居正広、木村佳乃、岸谷五朗
- 平均視聴率:17.9%
- 最高視聴率:24.3%(第1話)
実業家として成功している兄に劣等感をもっている弟が、夢を諦めて家業である寺の住職を継ぐことに迷いを感じているという設定の物語。家族の絆を描いたホームドラマ的な要素もあるし、寺に住み込みでお手伝いにくる女性との恋愛も描かれています。
中居くんのキスシーンが見れる数少ないドラマですね。ちなみに、天真爛漫なお手伝いの女性を演じた木村佳乃さんはびっくりするくらい奇抜なファッションをしています。
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