三度の飯よりドラマが好きな管理人です、どうも。
日本の音楽シーンにおける「心の浄化装置」といえば、スピッツですよね。草野マサムネさんのあの透明感あふれる歌声、そしてどこかノスタルジックな歌詞は、これまで数々の名作ドラマのエンディングを美しく彩ってきました。
……が、しかし。
「名曲が流れるドラマが、すべて名作とは限らない」のが、テレビ業界の恐ろしくも面白いところ。
スピッツの神曲を背負いながら、令和の今では信じられないほどの高視聴率を叩き出したお化け番組がある一方で、視聴者を置き去りにした迷作、果てはスピッツの無駄遣いとしか思えない大爆死ドラマまで、その歴史は実に波乱万丈です。
そこで今回は、スピッツが主題歌をつとめた歴代ドラマの「視聴率」をベースにしながら、私の独断、偏見、そして溢れんばかりの愛(とちょっぴりの毒)で、各作品を徹底解剖していきたいと思います!
それではさっそく、スピッツ×ドラマの世界へ飛び込んでみましょう!
スピッツが主題歌のドラマ視聴率ランキング
第1位:Love Story
第1位に輝いたのは2001年4月期にTBS系日曜劇場枠で放送された、中山美穂さんと豊川悦司さんW主演の恋愛ドラマ「Love Story」です。
スランプに陥った偏屈な恋愛小説家と、彼を支えるちょっぴりドジな編集者の恋模様を描いた、北川悦吏子さん脚本の大ヒット作。トヨエツ演じる永瀬康の「気難しくて不器用だけど、ふとした瞬間に見せる大人の色気」に、世の女性陣がもれなく悶絶した名作です。
そんな大人のビターで甘い恋物語のラストを優しく包み込んだのが、スピッツ23枚目のシングル「遥か」でした。こちらはドラマのために書き下ろされた贅沢な楽曲……なのですが、実はメロディの原型自体は、あの伝説の6thアルバム『ハチミツ』(1995年)の頃にすでに出来上がっていたというから驚きです!
平均視聴率21.0%という異次元の数字を叩き出した文句なしの第1位!伝説の『愛していると言ってくれ』のトヨエツ×北川悦吏子タッグ再び、というだけでドラマオタクは白米3杯いける案件ですが、まぁ〜〜この劇中のトヨエツの色気がカンストしていましたよね!偏屈で気難しいのに、時折見せる大人の包容力に全女子が画面の前で悶絶したものです。
そしてヒロインの中山美穂さん。実はこのドラマが放送された翌年(2002年)に、辻仁成氏と電撃結婚をしてパリへ移住されるので、まさに“日本での女優活動全盛期・ラスト前夜の輝き”がこの作品に凝縮されているんです……!脇役だった香取慎吾さんのワンコ系年下男子っぷりも最高でしたし、脚本・キャスト・そしてスピッツの神曲が見事に三位一体となった、これぞ平成の日曜劇場が誇るメガヒット作です!
第1位:なつぞら
同率の第1位は2019年度上半期に放送された、広瀬すずさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)第100作目の記念すべき作品です。
戦争で両親を失いながらも、北海道・十勝の大自然の中で逞しく育ち、やがて草創期のアニメーションの世界に挑んでいくヒロイン・なつの生涯を描いた物語。吉沢亮さんをはじめとする豪華すぎるキャスト陣と、毎朝元気をくれる爽やかなストーリーが日本中の朝を彩りました。
そんな記念碑的作品の「朝の顔」としてお茶の間に流れたのが、スピッツの「優しいあの子」。スピッツにとっては意外にもこれが初の朝ドラ主題歌でした。広く清々しい十勝の景色や、厳しい冬を乗り越えて迎える春の喜びをイメージして書き下ろされた楽曲ですが、北海道を舞台にしたドラマであるからか、歌詞の中にアイヌ語の単語(響き)が使用されているのもオタク心をくすぐるニクい演出です。
まさかスピッツが朝ドラの、しかも100作目というお祭り作品の主題歌を歌う日が来るとは……!と、発表された瞬間にオタク一同、天を仰いで感謝したのが記憶に新しいです。そして蓋を開けてみれば、きっちり平均21.0%の大台を叩き出すあたり、数字の強さも化け物級。
主演の広瀬すずちゃんの圧倒的なヒロイン力は言わずもがなですが、今見返すと狂気すら感じるレベルの、豪華すぎる若手俳優陣の包囲網です!なつの幼馴染で、全視聴者を絶望のズンドコに突き落とした“天陽くんロス”の首謀者・吉沢亮さんを筆頭に、岡田将生さん、山田裕貴さん、清原翔さん、犬飼貴丈さん……って、ちょっとこれどこの少女漫画ですか!?
第3位:白線流し
第3位は1996年1月期にフジテレビ系木曜劇場枠で放送された長瀬智也さん、酒井美紀さんW主演のドラマです。
長野県松本市の高校を舞台に、定時制に通う孤独な青年と、進路に悩む全日制の女子高生を中心に、男女7人のほろ苦い青春模様を描いた群像劇です。今見返しても「エモい」の一言では片付けられない、全員の不器用さに胸がキリキリ痛む名作中の名作。
そんなドラマに奇跡のシンクロを見せたのが、スピッツを国民的バンドに押し上げた名曲「空も飛べるはず」です。こちらはドラマのための書き下ろしではなく、2年も前(1994年)に発売されていた既存の楽曲。 実はこの曲、元々は別のドラマ用に書き下ろされたものの、そこでは採用されなかったという嘘のような本当の歴史があります(一体どのドラマだったのか気になる…!)。
当時の制作陣の目(耳?)は節穴だったのかと突っ込みたくなりますが、巡り巡って『白線流し』という運命の引受先に出会えたのはテレビ界の奇跡。発売当時はオリコン最高28位と埋もれていましたが、このタイアップを機に爆発的ヒットを記録し、スピッツ初のオリコン1位をもぎ取りました。
スピッツ×ドラマといえば、もう全人類が真っ先にこれを思い浮かべますよね!とにかく当時の長瀬智也様の「全人類をひれ伏せさせるレベルの国宝級美少年っぷり」と、酒井美紀さんの「神がかった透明感」にはテレビ画面が割れるかと思いました。あの影のある定時制高校生に恋をしない女子高生が、平成の日本にいたでしょうか?(いや、いない)。 平均視聴率こそ11.2%と当時はそこまで目立つ数字ではありませんでしたが、主題歌が流れるタイミングの完璧さも含めて、オタク的には文句なしの「聖典」です!
第4位:めだか
第4位は2004年10月期にフジテレビ系で放送された、ミムラさん主演の学園ドラマです。
定時制高校に赴任してきた新米教師・通称「めだか」が、自分よりも年上だったり、様々な事情を抱えたりしているワケありの生徒たちと本気でぶつかり合い、共に成長していく感動のハートフルストーリー。
そんなドラマのエンディングを優しく包み込んだのが、スピッツの29枚目のシングル「正夢」です。実はこの曲の2番の歌詞に出てくる「愛は必ず最後に勝つだろう」というフレーズ、草野マサムネさんの高校(福岡県立城南高校)の先輩であるKANさんの大ヒット曲「愛は勝つ」からのリスペクト引用となっています!そのため、CDのクレジットの「Special Thanks」にはしっかりとKANさんの名前が刻まれているという、音楽ファンなら悶絶モノの粋な裏話が隠されているのです。
平均視聴率10.6%と当時のフジ火9枠としてはちょっぴり控えめな数字ながら、オタクの記憶に深く刻まれている『めだか』です!このドラマ、今見返すと生徒役のメンツが色んな意味でカオスすぎて、ドラマオタクとしてはツッコミが止まらない案件なんですよね。若手時代の瑛太さんに黒木メイサさん、平岡祐太さんという「絵に描いたような美男美女の原石」が並んでいるかと思えば、同じ教室に泉谷しげるさんと小日向文世さんが“生徒”として着席しているという、定時制ならではの濃厚すぎるディストピア感が最高です(笑)。
さらに同僚教師役には、今や政治の世界の風雲児となっている山本太郎さんの姿もあり、いろんな意味で時代の移り変わりを感じて胸が熱くなります(笑)。











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