ここ数年、韓国では日本のドラマのリメイク作品が増えています。
今年1月~3月まで松雪泰子さんと芦田愛菜ちゃんの共演で話題となった『Mother』のリメイクドラマが放送されており、今後も『リッチマン、プアウーマン』『空から降る一億の星』のリメイクが決定しています。
ただ、視聴率はなかなか伸びず、ヒットした作品はほんの僅か。
『花より男子』『JIN-仁-』『ハケンの品格』などのリメイクドラマはそこそこの数字を残しましたが、日本で大ヒットした『やまとなでしこ』『結婚できない男』『家政婦のミタ』『プロポーズ大作戦』などのリメイクドラマは苦戦しました。
さて、そんなリメイク作品ですが、近年は日本でも韓国ドラマ・映画のリメイクが増えているように感じます。
現在フジテレビ系火曜ドラマ枠で放送中の『シグナル 長期未解決事件捜査班』、フジテレビNEXTライブ・プレミアムで放送中の『記憶』が韓国作品のリメイクですね。
また、8月に公開予定の篠原涼子さん主演の映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』も韓国映画のリメイクです。
そこで気になるのが韓国ドラマ・映画のリメイク作品は日本でヒットしているのか?ということです。
というわけで、今回は韓国ドラマ・映画をリメイクしてヒットした日本のドラマをランキング形式で紹介していきます。
韓国ドラマ・映画をリメイクしてヒットした日本のドラマランキング
HOPE〜期待ゼロの新入社員〜
第10位は『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』。
2014年に韓国で放送されたドラマ『ミセン』のリメイク作品で、2016年にフジテレビ系日曜ドラマ枠で放送されました。
プロ棋士になるという夢を絶たれた主人公が総合商社に入社して仕事に奮闘するというストーリー展開。
韓国版の出演者はイム・シワン、イ・ソンミン、キム・デミョン、カン・ソラ。
日本版の出演者は中島裕翔くん(Hey!Say!JUMP)、瀬戸康史くん、桐山照史くん(ジャニーズWEST)、山本美月さん。
『ミセン』は韓国ドラマにありがちな展開や恋愛要素が一切なかったものの大ヒット。ケーブルテレビのドラマでは歴代2位となる高視聴率を叩き出しました。
しかしながら、『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』は平均視聴率6.1%と大苦戦。
ジャニーズの若手の中では演技力に定評のある中島裕翔くんが主演を務めましたが、数字は伸びませんでしたね。
出演者も若手からベテランまでバランスよく揃っていましたが、残念ながら数字には結び付かなかったようです。
ちなみに、視聴率が大苦戦した『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』がなぜランキングに入ってるの?と思うかもしれませんが、そもそも韓国ドラマ・映画をリメイクした日本のドラマが10作品しかありませんでした。
そのため、数字的には『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜』が韓国作品のリメイクドラマで一番ヒットしなかったということになります。
猟奇的な彼女
第9位は『猟奇的な彼女』。
2001年に公開された韓国映画のリメイク作品で、2008年にTBS系日曜劇場枠で放送されました。
韓国版の出演者はチョン・ジヒョン、チャ・テヒョン、キム・インムン、ソン・オクスク。
日本版の出演者は草彅剛さん、田中麗奈さん、松下奈緒さん、谷原章介さん。
この『猟奇的な彼女』は韓国で10万部を超えるベストセラーになったネット小説の実写化作品で、6週連続1位、500万人動員などの記録を作りました。
しかしながら、日本のリメイクドラマは平均視聴率8.3%と大苦戦。
初回は平均視聴率13.5%とまずまずの数字でしたが、中盤で5%台まで落ちてしまいました。
敗因はミスキャストだと思います。
田中麗奈さんに“超美人の彼女”という設定は無理があるし、演技派として知られる草彅くんも珍しく役にハマってなかったです。
韓国の製作側が「草彅くんを主演にする」という条件でドラマ化をOKしたようなので仕方がないですが、ネット上では「名作を台無しにした」なんて厳しい意見も聞かれますね。
ちなみに、草彅くん主演のドラマは軒並みヒットしているので、この『猟奇的な彼女』は黒歴史扱いされています。
ホテリアー
第8位は『ホテリアー』。
2001年に韓国で放送されたドラマのリメイク作品で、2007年にテレビ朝日系木曜ドラマ枠で放送されました。
韓国版の出演者はキム・スンウ、ソン・ユナ、ペ・ヨンジュン、ソン・ヘギョ。
日本版の出演者は上戸彩さん、田辺誠一さん、及川光博さん、竹中直人さん。
『ホテリアー』は一流ホテルを舞台に繰り広げられる人間模様を描いた作品で、韓国版は平均視聴率21.5%、最高視聴率38.6%を記録しました。
しかし、日本のリメイクドラマは平均視聴率8.6%と本家には遠く及ばない数字となってしまいました。
第1話にペ・ヨンジュン本人が特別出演するなど話題を提供しましたが、残念ながら数字には結び付きませんでしたね。
ごめん、愛してる
第7位は『ごめん、愛してる』。
2004年に韓国で放送されたドラマのリメイク作品で、2017年にTBS系日曜劇場枠で放送されました。
韓国版の出演者はソ・ジソブ、イム・スジョン、チョン・ギョンホ、ソ・ジヨン。
日本版の出演者は長瀬智也さん(TOKIO)、吉岡里帆さん、坂口健太郎くん、池脇千鶴さん。
『ごめん、愛してる』は韓国で社会現象を巻き起こし、最高視聴率29.2%を記録しました。
しかしながら、日本のリメイクドラマは平均視聴率9.7%と伸び悩みました。
敗因は日韓関係が微妙な時期だったということも関係していると思います。
韓国ドラマのリメイク作品であるということを前面に打ち出していたので、嫌韓層には完全にそっぽを向かれてしまいましたね。
まあ、脚本もツッコミどころ満載でかなり酷かったですがね。
美男ですね
第6位は『美男ですね』。
2009年に韓国で放送されたドラマのリメイク作品で、2011年にTBS系金曜ドラマ枠で放送されました。
韓国版の出演者はチャン・グンソク、パク・シネ、ジョン・ヨンファ(CNBLUE)、イ・ホンギ(FTisland)。
日本版の出演者は瀧本美織さん、 玉森裕太さん(Kis-My-Ft2)、藤ヶ谷太輔さん(Kis-My-Ft2)、八乙女光さん(Hey! Say! JUMP)。
『美男ですね』は韓国ではあまりヒットしなかったドラマと言われています。
まあ、ヒットしなかったという訳ではなくて、裏で最高視聴率39.9%を記録した『IRIS-アイリス-』が放送されていたので苦戦してしまったみたいですね。
しかし、日本では『IRIS-アイリス-』よりも『美男ですね』が話題となり、第二次韓流ブームを巻き起こしました。
ただ、日本のリメイクドラマは平均視聴率10.0%と微妙な結果に。
チャン・グンソクがスペシャルゲストとして本人役で出演するなど話題を提供しましたが、数字はそこまで伸びませんでした。
まあ、連続ドラマ初主演の若手キャストばかりを揃えて平均視聴率10.0%なら御の字かもしれませんね。
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