1991年に放送されたドラマの高視聴率ランキングを簡単な解説とともにお届けします。
大相撲の横綱・千代の富士が現役を引退した1991年。都庁が千代田区丸の内から新宿区西新宿に移転し、ジュリアナ東京がオープンしました。
芸能界では宮沢りえさんの写真集『Santa Fe(サンタフェ)』が155万部のベストセラーを記録しました。
また、国民的アイドルグループのSMAPがデビューした年でもありますね。
そんな1991年にヒットしたドラマとは?
1991年ドラマ視聴率トップ10
- 全話の平均視聴率ランキング
- 民放の連続ドラマが対象(NHKは除く)
- 単発ドラマ、時代劇は除く
- プライムタイムのみ(深夜ドラマは除く)
- 平均視聴率が同じ場合は最高視聴率が高い方が上位
1位:101回目のプロポーズ
- 1991年7月1日~9月16日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:月曜21時
- 出演者:浅野温子、武田鉄矢、江口洋介
- 平均視聴率:23.6%
- 最高視聴率:36.7%(最終話)
誰もが知ってる名作ドラマ。「僕は死にましぇーん」とダンプカーの前に飛び出すシーンは後世に語り継がれています。
当初は恋愛ドラマに武田鉄矢さん?という意見も多かったですが、違和感なく楽しめます。武田鉄矢さんと江口洋介さんの掛け合いもテンポが良くて最高に面白い作品。
2位:東京ラブストーリー
- 1991年1月7日~3月18日(全11話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:月曜21時
- 出演者:鈴木保奈美、織田裕二、江口洋介
- 平均視聴率:22.9%
- 最高視聴率:32.3%(最終話)
誰もが知っている名作ドラマで柴門ふみさんの漫画が原作となっています。
カンチを真っ直ぐに想うリカに多くの女性が共感し、月曜夜9時には若い女の子が街から消えるとまで言われた作品。
3位:世にも奇妙な物語2
- 1991年1月10日~12月19日(全117話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:木曜20時
- 出演者:タモリ(ストーリーテラー)
- 平均視聴率:22.1%
- 最高視聴率:25.3%(3月21日放送回)
現在春と秋の番組改編期に特別番組として放送されているオムニバスドラマのシリーズ第二作目。全シリーズの中で最高視聴率を記録しています。
4位:逢いたい時にあなたはいない…
- 1991年10月7日~12月16日(全11話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:月曜21時
- 出演者:中山美穂、大鶴義丹
- 平均視聴率:22.0%
- 最高視聴率:26.3%(最終話)
遠距離恋愛をテーマにした作品。北海道に転勤した男性と東京で彼を待ち続ける女性の切ない恋愛を描いています。寂しさゆえに他の異性に心が揺れたりと、遠距離恋愛ならではのあるあるネタが満載の作品です。
5位:しゃぼん玉
- 1991年10月10日~12月19日(全11話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:木曜22時
- 出演者:長渕剛、清水美沙、哀川翔
- 平均視聴率:21.1%
- 最高視聴率:24.9%(第2話)
日本を代表するシンガーソングライター長渕剛さん主演のドラマ。西新宿に住む弱者に愛情を注ぐ元ゴロツキの医師の姿を描いています。
6位:もう誰も愛さない
- 1991年4月11日~6月27日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:木曜22時
- 出演者:吉田栄作、山口智子、田中美奈子
- 平均視聴率:19.5%
- 最高視聴率:23.8%(最終話)
吉田栄作さん主演のサスペンスドラマ。スピーディーで先が読めないスリル満点の展開だったため“ジェットコースタードラマ”と呼ばれました。
7位:ふぞろいの林檎たちⅢ
- 1991年1月11日~3月22日(全11話)
- 放送局:TBS
- 放送枠:金曜22時
- 出演者:中井貴一、時任三郎、手塚理美
- 平均視聴率:19.2%
- 最高視聴率:23.8%(第1話)
とある四流大学を舞台に進路や恋愛に悩む若者の姿を描いて話題となった『ふぞろいの林檎たち』のシリーズ三作目。今作では30歳を目前にした主人公たちの苦悩を描いています。
8位:はぐれ刑事純情派4
- 1991年3月27日~10月9日(全27話)
- 放送局:テレビ朝日
- 放送枠:水曜21時
- 出演者:藤田まこと、梅宮辰夫
- 平均視聴率:18.1%
- 最高視聴率:22.9%(第24話)
1988年から2005年まで放送されていた人気刑事ドラマ『はぐれ刑事純情派』のシリーズ四作目。人情派の“やっさん”こと安浦刑事が活躍する姿を描いた作品。
9位:学校へ行こう!
- 1991年4月8日~6月24日(全12話)
- 放送局:フジテレビ
- 放送枠:月曜21時
- 出演者:浅野ゆう子、布施博、加勢大周
- 平均視聴率:17.3%
- 最高視聴率:21.6%(第1話)
都内の私立高校に勤務する美人英語教師の活躍を描いた学園ドラマ。『女王の教室』『家政婦のミタ』などを手掛けた人気脚本家・遊川和彦さんの初期の作品。
10位:パパとなっちゃん
- 1991年4月19日~6月21日(全10話)
- 放送局:TBS
- 放送枠:金曜21時
- 出演者:田村正和、小泉今日子、五十嵐淳子
- 平均視聴率:17.3%
『パパはニュースキャスター』『パパは年中苦労する』に続く田村正和さんのパパシリーズ三作目。今作では結婚間近の一人娘との関係を描いています。
1991年のドラマ視聴率まとめ
- 23.6% 101回目のプロポーズ
- 22.9% 東京ラブストーリー
- 22.1% 世にも奇妙な物語2
- 22.0% 逢いたい時にあなたはいない…
- 21.1% しゃぼん玉
- 19.5% もう誰も愛さない
- 19.2% ふぞろいの林檎たちⅢ
- 18.1% はぐれ刑事純情派4
- 17.3% 学校へ行こう!
- 17.3% パパとなっちゃん
1991年といえば『101回目のプロポーズ』と『東京ラブストーリー』。
25年以上経った今でも語り継がれている名作で、この二大恋愛ドラマに多く女性が心を動かされました。
『101回目のプロポーズ』は恋愛ドラマに武田鉄矢さんを起用するという今では思いつかないような大胆な配役が見事にマッチして大ヒットを記録しています。
武田鉄矢さんの真っ直ぐな想いとか、婚約者を亡くした浅野温子さんの葛藤とか、ポロッと出る名言とか、本当に見どころはたくさんあります。終盤に進むにつれて武田鉄矢さんが可愛く見えてくるから不思議ですね。
そして、『東京ラブストーリー』は今までの恋愛ドラマとは一味も二味も違った展開が話題を呼んだドラマです。天真爛漫で自由奔放なリカと優しく優柔不断なカンチのもどかしい恋愛に多くの人が共感し、時には苦言を呈しながら楽しみました。
恋愛ドラマがハッピーエンドで終わらないというのは当時にしてはかなり斬新でしたが、逆にそれが高視聴率に繋がったと思います。
何はともあれ、1991年は恋愛ドラマの全盛期だったことは間違いありません。
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