ここ数年、ドラマに対する抗議のニュースを目にする機会が本当に増えた気がしますよね。
三度の飯よりドラマが大好きな私としては、そういうニュースを見るたびに「いやいや待って、ドラマとリアルは完全に別物でしょ!」と思わず画面にツッコミを入れたくなってしまいます。
「そうやって何でもかんでもすぐ抗議するから、最近のドラマがつまらなくなるんだよ……」と大声で叫びたいのが本音です。
…とはいえ、抗議する側の切実な事情も分からなくはありません。
例えば『ブラックペアン』で話題になった治験コーディネーターのように、まだ世間にあまり詳しく知られていない職業だと、視聴者に誤解を与えてしまうような描写に対して声をあげるのは意味のあることだと思います。
さてさて、そんなこんなで前置きがすっかり長くなってしまいましたが、今回はさまざまな大人の事情により闇へ消えてしまった「封印作品ドラマ」のランキングをお届けします!
どんな事情でお蔵入り・放送禁止になってしまったのかという理由も含めて、問題作ドラマを人気(視聴率の高さ)順にどどんとご紹介していきます。
お蔵入り・放送禁止になってしまった問題作ドラマランキング
10位:ハガネの女 season2
- 平均視聴率 7.5%(全9話)
第10位は2011年4月期にテレビ朝日系木曜ドラマ枠で放送された吉瀬美智子さん主演のドラマ『ハガネの女 Season2』。
『ハガネの女』は人気漫画の実写化作品で、「ハガネ」と呼ばれる小学校の女性教師が、一癖も二癖もある問題クラスを鮮やかに立て直していくストーリー展開です。
吉瀬美智子さんの連続ドラマ初主演作で、シーズン1は深夜帯での放送だったにもかかわらず平均視聴率10.3%と大健闘!…だったのですが、ゴールデンタイムに満を持して進出したシーズン2は平均視聴率一桁と惨敗した挙句、なんと封印作品になってしまいました。
放送禁止になった理由
放送禁止になった理由は「原作者との泥沼トラブル」です。
ドラマ内でアスペルガー症候群という発達障害の生徒を取り上げた回があったのですが、その際の描写を巡って原作者と激しく揉めてしまったのだとか。
私は当時ドラマを観ていなかったので詳しい空気感までは分かりませんが、「アスペルガー症候群の生徒を学校に残すか残さないか多数決で決める」という怒涛の描写が大きな問題になったようです。
9位:終わらない夏
- 平均視聴率 11.9%(全10話)
第9位は1995年7月期に日本テレビ系水曜ドラマ枠で放送された瀬戸朝香さん主演のドラマ『終わらない夏』。
『終わらない夏』は二人の男性の間で心が揺れ動く女性の姿を描いた切ない恋愛ドラマで、主演の瀬戸朝香さんとV6の井ノ原快彦さんが出会うきっかけとなった記念すべき作品としても知られています。
しかしながら、このドラマもバッチリ封印作品となっています。
放送禁止になった理由
放送禁止になった理由は「言い逃れ不能な盗作疑惑」です。
大人気漫画『ホットロード』に登場人物の設定やセリフが酷似しているとの指摘が殺到し、放送終了後に制作サイドが頭を下げて謝罪する事態に。
最終的に「再放送も映像化も一切しない」ということで手打ちとなったのだとか。
ちなみに、『終わらない夏』の脚本を担当したのは梅田みかさん。エッセイストとして活躍し、1994年に脚本家デビューしたばかりのタイミングでした。
8位:相棒 Season3
- 視聴率 12.4%(第7話)
第8位は2000年からテレビ朝日系で断続的に放送されているテレビドラマシリーズ『相棒』のSeason3。
出せば高視聴率を連発するモンスターコンテンツ(ドル箱)としておなじみの『相棒』にも、実は封印作品が存在します。
まあ作品全体というよりは、ある特定のエピソードだけ抗議を受けて歴史から抹消(欠番扱い)されているのです。
その問題のエピソードとは、2004年12月8日に放送された『相棒 Season3』の第7話(サブタイトル「夢を喰う女」)。
放送禁止になった理由
放送禁止になった理由は「職業団体からの猛抗議とイメージ問題」です。
この第7話の中で、右京さんたちが図書館司書から閲覧者の個人情報をすんなり聞き出すシーンがあり、「それ守秘義務違反になりかねないでしょ」との厳しい指摘が。
さらに、作中に登場する図書館司書の女性が、自身の美貌を利用して図書館に通う高齢者から金品を巻き上げるというなかなかゲスな内容だったため、「図書館の清廉なイメージを著しく損ねる!」と批判の嵐が巻き起こったみたいですね。
そのため、この第7話だけは二度と再放送されずDVDにも未収録。公式サイトのあらすじバックナンバーからすら綺麗さっぱり消去されており、事実上の完全封印作品となっています。
7位:海猿 UMIZARU EVOLUTION
- 平均視聴率 13.2%(全11話)
第7位は2005年7月期にフジテレビ系火曜ドラマ枠で放送された伊藤英明さん主演のドラマ『海猿 UMIZARU EVOLUTION』。
『海猿』は漫画の実写化作品で、2004年から2012年にかけて映画4本・連続ドラマ1本が制作された超メガヒット作。映画は興行収入80億円を突破するなど、フジテレビにとっても超ド級のドル箱コンテンツでした。
しかしながら、あの大ブームを巻き起こした『海猿』までもが、まさかの封印作品となってしまったのです。
放送禁止になった理由
放送禁止になった理由は「原作者との修復不可能な絶縁トラブル」です。
『海猿』の関連書籍が、あろうことか「契約書なし」で無断販売されていたことで、漫画の原作者である佐藤秀峰さんとフジテレビ側が激しく揉めてしまったようですね。
佐藤秀峰さんご本人がTwitter(現X)で「実写版『海猿』は2017年10月で全ての契約が終了しました。今後、テレビやネットで放送、配信されることは永久にありません。」と投稿し、世間に衝撃を与えました。
まさか国民的大ヒット作の『海猿』が永遠に見られなくなるなんて…本当に勿体なくて残念でなりません。
6位:サイコメトラーEIJI
- 視聴率 16.2%(第5話)
第6位は1997年1月期に日本テレビ系土曜ドラマ枠で放送されたTOKIOの松岡昌宏さん主演ドラマ『サイコメトラーEIJI』。
大人気漫画の実写化で、人や物に触れるとそこに残された記憶の断片を読み取ることができる「サイコメトリー能力」を持った高校生が事件を解決していく学園サスペンスです。
そんな『サイコメトラーEIJI』も作品全体ではなく、ある1つのエピソードだけが闇に葬られて欠番扱いになっています。
その問題の回とは、1997年2月8日に放送された第5話(サブタイトル「ボクを殺さないで(CASE3)」)。
放送禁止になった理由
放送禁止になった理由は「過激すぎるショッキングな殺戮描写」です。
封印されてしまった理由は「小学生の男の子がバスの車内で、同級生や教師を皆殺しにする」という、地上波では刺激が強すぎる内容だったためと言われています。
一応「少年には植物状態の双子の兄がいて、その兄の生霊に憑依されて集団殺戮を行った」というSFチックな理由付けはあるものの、絵面としてさすがにエグすぎました。
そのためVHS時代には収録されていたものの、DVD化の際には見事にカットされてしまいました。


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